ジョン・レノン音楽祭2007

Dream Power

スーパーライブ



に行って来ました。





やっぱり音楽って凄いなって思った。



いろんな歌手の方がそれぞれの個性で歌を歌うんだけれど

なんというか・・・。

演奏者の方を含め、心の一番底...っていうか、

それぞれの想いの土台の一番底っていうか、

そういうところに同じ共通な意識を感じた。



だからあんなにあの空間は温かいし

観ているこちらも同じ温かさに包まれるんだ。







以下、思ったことをちょこっとだけですが一言感想を。

出演の順番は順位不同です。(←大体はあってると思うw;)

ネタバレです。・・・長いです(汗)

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最初。白い布のスクリーンに、ジョンがデビューした時からあの日を迎えるまでの映像が

その当時歌っていた曲と共に映し出された。



デビューして熱狂的な人気の中、「何かが違う」と映し出される文字にかかる曲は「Help!」

…ちょっとこの曲の裏にある苦しさというか想いを感じて苦しくなった。



ジョンがオノ・ヨーコさんと出会って、マスコミの注目はさらにあつまり、

ふたりはそれを利用しようって考える。

・・・ここでも、ふたり間で交わされてきた言葉や想いを感じて苦しくなる。





ジョンの最後の日から年数のカウンターがあがり「2007」へ

落とされる白いスクリーン。



そこには完全復活の忌野清志郎さんと奥田民生さんともうひとり(←斉藤さんだったかな?)の3人で歌ってオープニング。



くるりさんの話(武道の心)も素敵でした。歌も気持ちよかった。



BONNIE PINKさんは、ものすっごくパワフルな歌声で格好良かった。

声がまっすぐに客席に飛んできました。

バンドの演奏もすごく素敵だったです。

BONNIE PINKさんとキーボードの十川さんの掛け合いがすっごく素敵でした。



スネオヘアーの渡辺さんと、CMなどを手がける箭内さんのバンド「THE SUNDAY DRIVER」は、

過去行われたスーパーライブの売上金で建設されたタイの小学校に訪れて、

そこで一緒に絵を書いたり歌ったりしている映像と共に、アコギで歌を。

その曲と映像がすごくよくあっていて、歌っている二人を含めてひとつの作品でした。



斉藤和義さんは、「もともと英語が苦手だ」って話をしたあとで、

「こういうことを歌っているんだろう」と日本語に斉藤さんが訳した歌詞で歌っていました。

ギター1本で歌う力強さをすごく感じました。



LOVE PSYCHEDELICOは、ふたりがとっても可愛らしかった。

ご自分のバンドメンバーと出演されていたのだけれど、前日に同じ武道館でライブをやっていたっていうのもあり、

一気に客席の気持ちをぐいっと引き寄せ、さらに一体になった感じがしました。



クラウス・フォアマンさんは、ジョンの昔からの知り合いであり、ベーシスト。

あのイマジンを弾いたベースを、トリビュートバンドの押葉さんへ「これで弾きなさい」って手渡され、

本当はクラウス・フォアマンの奥様がジョンのパートを歌う予定だったけれど来日できなくなってしまい

急きょ、押葉さんが歌うことになり(←コーラスもしています)、

クラウス・フォアマンとジョンがデュエットした曲をふたりで歌ってくださいました。

なんだかふたりがすごく楽しそうに歌う姿をみて「音楽って素敵だな」って改めて感じていました。



奥田民生さんは、セッティングしている途中でもうすでに舞台にあがっていて客席がしばらく気が付かなかったという・・・(苦笑)

「カリスマ性がないな(笑)」とか冗談でいっていたけれど、他のアーティストは照明が点いてから舞台に上がっていたので暗い中で分からなかっただけですっ!

「とくにこっちの席~」って北東席に言ってたけれど、そっち方面へ退場する時の「民生~」って声援はすごかったですようv 素敵でした。

木村カエラちゃんは、民生さんとデュエット。最初に「木村カエラです」って言った時にめっちゃ鼻声で風邪引いてるんだなって…。

民生さんに「なにか(お客さんに)言うことありますか?」って聞かれて「風邪に注意してください」って言ってたw;

カエラちゃんの声は本調子ではなかったけれど、ふたりの歌声は素敵でした。



Charaさんはめちゃめちゃ可愛いっ!センター位置を間違えちゃったのもご愛嬌☆

昔から声が好きなんです。

そして客席を乗せるのが上手いって思ったっ!一気にCharaさんの世界に惹き込まれました。

一緒に歌ったりして楽しかったです。



吉井和哉さんは、ご自分が10代の時に失恋したときに、その当時はジョンのことはあまりしらなかったけれど

「Help!」の曲に助けられたと。そして20代の時にも、30代のときにも助けられたって伝えてくださって。

それぞれにその時々で感じる、この曲の想いは違うって。

そしてジョンがこの曲の裏に秘めていた想いをいろいろと感じたって。

「今日はゆっくりめに“Help!”を歌います」と、十川さんと吉井さんだけでスロウなテンポでスタート。

途中からバンドメンバーの演奏も加わり、とっても素敵な「Help!」でした。

…個人的に感じたのは「30代の時の“Help!”」だったなぁ。うん。

名越さんのギターも素敵でした。



忌野清志郎 with 仲井戸麗市さんは、もう本当に圧倒された。

清志郎さんが入院している時に「あの、オノ・ヨーコさんから直筆のお手紙をいただいた!“早く元気になって、また一緒のステージに立ちましょう”って! あのオノ・ヨーコさんから!!」って伝えてくださって。

本当に本当に嬉しかったんだなって思ったし、その手紙のパワーは凄かったと思う。

ちょっぴり話は違うのだけれど、ENDLICHERI☆ENDLICHERIのイベントで、オノ・ヨーコさんが剛くんへの直筆のお手紙を見せてくれたことがあるんだけれど、たまたま前から2列目という席でその手紙を遠目だったけど拝見して、そこに詰まったパワーは本当に凄いって感じたことがあります。大切な手紙を見せてくれる想いは、清志郎さんと一緒だなって。

「イマジン」を日本語訳で清志郎節で歌ってくれました。

もっともっとシンプルな言葉で。簡単な単語で。

途中で無音という素敵な時間も入れて歌う曲の素敵さ。

何回も「ひとりじゃない!」って力強く歌う姿。

「本当に入院していたの?」って疑問に思うくらいのパワーと世界に釘付け。

このライブの間、いろんなアーティストで幾度となく泣きそうになっていたけれど・・・

気がついたら涙が零れた。

とってもとっても素敵な曲でした。



樹木希林さんは、最初の方で1回出演されて、スーパーライブのことやジョンやオノ・ヨーコさんの言葉を話してくださいました。

そして、中盤。男の子と女の子と共にステージ上にあがり、朗読を聞かせるという形で「イマジン」の日本語訳を朗読します。

「イマジン」はご存知の通り「想像してごらん」って訳されているのだけれど、

客席を向いて朗読してくださった1番に当たる部分は「想像しなさい」って、もっと強い口調...意志だった。

2番の部分は、ステージの子供たちの方を向いて「想像してごらん」って…。

バックでかかるイマジンの曲に合わせて語る樹木希林さんの声が素敵で、

ホント、自分のおばあちゃんに語ってもらっているかのような感じでした。



最後、樹木希林さんがバンドメンバーや出演者の紹介があり、ステージに全員が揃ったところで

事前に配られたペンライトで「I Love You」の声にあわせて全員で明かりを灯します。

ステージの照明も消えて、全員で音を出さずに「I Love You」と光る会場全体がとっても綺麗でひとつだった。



そして全員で「Happy Xmas」

・・・とってもね、綺麗なの。

ペンライトが光っているのもあるけれど、みんなの気持ちが綺麗なの。

ここまで出演者の演奏の時は後ろのスクリーンにアップの映像が映らなかったんだけど、紹介のところから映し出されていて。

途中で舞台袖にいるオノ・ヨーコさんとスタッフの方が一瞬映し出されて、その時の笑顔が本当に素敵で…。

実は舞台袖は私の席から見えたんだけど(2階席)、ヨーコさんもペンライトを一緒に持って客席へ向けて灯していました。



曲の途中でステージに上がって出演者とひとりずつ抱き合って。

歌が終わって話してくださった言葉は、やっぱり力強いものがあった。



最後に「イマジン」

オノ・ヨーコさんも一緒に、全員で歌いました。

すっごく温かかったなぁ~。



出演者がステージから降りた後もオノ・ヨーコさんは最後まで客席や出演者の方に拍手を送ってくださいました。





エンドロールに「イマジン」とジョンとヨーコさんが若かった頃の映像。

こちらも以前にENDLICHERI☆ENDLICHERIイベントで観たことがあったんだけれど、その映像を最後まで。

傍らに寄り添ったヨーコさんと、曲を歌い終わったジョンが見つめ合って・・・そしてキス。

その間にながれたふたりの愛の瞬間が本当に素敵でした。



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これまでこのコンサートで作られた小学校は18ヶ国65校だそうです。

戦争をなくすには・・・。

色々あると思うけれど、そのひとつに「知識を得ること」

そして学んだ子供たちが夢を持ち、それが力となる…。



そして「私たちに出来ること」

どんな小さなことでも、実行することが大切。



そんなことを伝えてくれたライブでした。





本当の素敵な空間で、いろいろなアーティストに圧倒されて…。

また来年も行きたいなって思った。



生のバンドや歌は最高だなぁ~。うんっ。





そしてジョンとヨーコさんの愛のように。

微笑ましく力強くありたいと思った。



参加出来て本当によかったです。

ありがとうございました。