「終戦記念特別ドラマ

 ひめゆり隊と同じ戦火を生きた少女の記録 最後のナイチンゲール」を観ました。

始めから終わりまで(途中観てない所もあるけれど)号泣でした・・・。



実は私、高校の修学旅行で沖縄に行きました。・・・もう10年?11年?も前です。

その中で平和学習もしました。ひめゆりの塔にも行きました。

真っ暗でまだ床の砂を掘れば、骨が出てくる壕にも入りました。

懐中電灯を消すと、本当に隣りの人も感じられなくなって、この中でうめき声だけが響いていたと考えたら、その時何も考えられなくなった。泣いてしまうのも失礼だと思った。自分で自分を抱きしめるだけで精一杯でした…。

そして一番心に残ったのは、夕食後にホテルの会場で聴いた戦争のお話です。

宮良るりさんが当時の様子をいろいろと語ってくれました。今も忘れられません。

その話が当時の私にとって衝撃的で、とても辛かった。

その場にうちの生徒が約400人もいて、そんなに集まると普通なら騒いだりしてしまう人がいたりするんだけど、その時ばかりは全員が耳を覆いたくなるような話を全員がしっかりと聞いていました。



いろいろ話していただいた中で、私が忘れられない言葉の1つに「私はもう助からないから、薬は兵隊さんにあげて」という言葉があります。自分が傷つき手当てをしようとした友に対しての言葉です。手当てを受けないと死んでしまうのに…。そんな究極の状態の中で、はたして私だったら、その言葉を云う事は出来るのだろうか…?痛くて辛くて死にたくないのに、他の人を想う事が出来るのだろうか…?高校生でその話を聞いてから、ずっと答えは出ていません。



ドラマの中のシーンに、私が聞いた話がいろいろ散りばめられて出てきて、映像で見るとさらに辛くて…。ドラマだから表現出来る範囲は決まっているし、ストーリーとして入れられてる話もあるけれど、心が苦しくて…。涙がぼろぼろ出て止まりませんでした。



だって、ほんの数十年前なんです。戦争があったのは。・・・信じられないけれど。

私の両親は戦後生まれだけど、おじいちゃんはおばあちゃんは戦争を経験してる。

そんなに昔の話ではないんだ。

誰だって死にたくない。でも生きる為に人を殺さなきゃいけない。

そんな普通じゃない状況に、狂ってしまうのは当然です。

戦争はおかしい。人を人じゃなくさせる。人間じゃなくなってしまう…。

いろいろな国があり、考えがあるけれど。言い争いになってしまうのはわかるけれど、

やっぱり戦争は絶対にいけない。たくさんの大切なモノを失ってしまうばかりで何も残さない。

たとえ手に入れた領土だったりしても、失った悲しみから新たな悲しみを生むだけ…。



私がここで叫んでも、どうにもならないのがもどかしいけれど、

この先戦争は起きないで欲しい。…起こさないで欲しい。





どうか世界中が平和になりますように・・・。